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竹中直人の匙かげん2『そう。』リポート!



「そう。」という作品が天使!
倉本美津留さんが、始めて舞台の作をつとめた、竹中直人の匙かげん2『そう。』。
天使は何を言っても「non。」としかいわないと言われているが、この作品は何を言っても「そう。」としか言わない天使だ!

そうかぁ〜 月は母か〜
たしかに毎晩、空に顔を出しては、どこでもいつでもやさしく照らしてくれている様は
まるでいつも陰ながら見守ってくれてる母だなぁ。
それに三日月の夜空はやさしく微笑んでる表情でそれもまた母だなぁ。
世界中どこにいても毎晩ある月。西洋では月の模様が女性の横顔にみえるといわれているよう。
そう見えるのだから仕方がないなぁ。
そもそも女性の子宮から起こる生理現象を月経はそれが起こる周期が、
満月が欠けてまた満月に戻るまでの周期が一緒なんや!これはなんかあるやん、もう。

月のあの照らしすぎず照らす加減の光。月って太陽の光を反射して光を放っているが、
それは太陽の光を受け止めているとも見える。
太陽、英語でいうとSun〔サン〕。Sonという英語が不思議にも同じ発音をする。意味は息子。
太陽があほみたいに放ちまくっている日を受け止める月。太陽を息子と捉えてみると‥
息子がやんちゃするのを受け止めてる月、言わばそれは母やん!

そう思ったら曜日の捉え方も。
日曜日のつぎに月曜日が来るが、大体の職業は日曜休みで月曜から仕事が始まる。
日曜で遊びまくって残った疲れを月曜が受け止めなければならない。
そして日曜は英語で言うとサンデー。

日本の三大少年誌は、「少年ジャンプ」「少年マガジン」「少年サンデー」。

どれも少年をワクワクさせてくれる漫画、それぞれの出版社は、「集英社」「講談社」「小学館」。
「少年サンデー」の出版社「小学館」。
小学生がたくさん集まる館、つまりそこには子供たちが。
あほみたいはめはずしまくる日曜をしっかりと受け止める月曜。サンデーを小学生と捉まえてみると‥
子供がやんちゃするのを受け止めてる月、言わばそれは母やん!!
少年サンデー‥
あの雑誌はサンデーといいつつも何故か水曜に発売されてんなぁ〜。
水曜、水か〜。地球の約七割は海という水でできてんねんな〜。
そういえば、海の潮の満ち引きは月の引力の影響だという。海と月ってなんか密接な関係があんねんなぁ。

あ〜そんなことを考えると海行きたなってきたぞ。海でプカプカ浮きたなってきた。ええな〜。
何をするでもなくプカプカ浮きたいわ〜。まるで海月みたいに。
‥えっ月?海月?今「クラゲ」とパソコンで打って漢字変換したら、「海月」って。
確かに海に漂うその様は月っぽいなぁ。
そうか〜水母は海の月か〜‥えっ母?クラゲって水母とも書くの?
なぜだかわからないがこんなところに、月と母は関係しているやん!

母性の欠片をこの世界にばらまきまくってるやん、月!

やはり月は母であり、魂の生まれ変わり製造所なの!
この「魂の生まれ変わり製造所なの!」ということに気付いてしまった倉本さんは
竹中直人さんという怪優と共に、笑いとファンタジーたっぷりの舞台にして伝えようとした。

そういえば日本の昔話の竹取物語、竹の中から生まれたたいへん美しいかぐや姫は結局、月に帰ってしまう。
あの話もまさに月から生を授けられて、月へとまた帰っていくことを描き伝えようとした。
竹の中から生まれたかぐや姫‥
竹の中から‥‥ 
竹中‥?

竹中直人さん!
なんやこの偶然!

この作品は竹中さんと倉本さんが何かやりましょうってことからスタートして一緒に作り上げていったということが
パンフレットの倉本さんのコメントから読める。

百歩譲ったとして作品が先にありきで、主演を誰にしようか〜って選んだんならもしかしたら人為的ってこともありうるけど、
「そう。」は一緒につくりあげっていって自然に出来上がってんねやからもうなんか気持ち悪い!
気持ち悪いぞこの作品!
あ〜吐きそうだ。もう月は母で魂の生まれ変わり製造所、それで良い。
なんか満ち欠けを繰り返す月は再生を象徴してるし、

「ねぇ、そうなんでしょ?」とこの作品に問いかけてみる。

作品「そう。」

僕「やっぱそうなんや〜!
あのおかんにしかできない特有の踵のあのザラザラ感はクレーターだらけでザラザラしてそうな月の表面みたいっすもんね?」

作品「そう。」

僕「はははっ。でもさすがにそれはないっすけどね。」

作品「そう。」

僕「え〜っ!!もうどっちなんすか?」

作品「そう。」

‥‥

‥‥


※楽屋にて竹中直人さんと倉本さん




ライター/伊谷 翼
1984年7月17日生まれ、大阪府茨木市出身。
2005年11月より拠点を東京に。